“抹茶きな粉棒”とコーヒー
きっかけは抹茶でした。
仕事中のある日の午後、頭がぼーっとして、寝不足のような何とも言えない倦怠感に襲われていた時、おやつに濃厚な抹茶プリンをいただきました。これまでの経験で、抹茶を口にすると夜眠れなくなるとわかっていたので、午前中だけと決めていたのですが、あまりに美味しそうだったので食べちゃいました。
効果はてきめん。頭がシャキッとして、澄み渡るよう。仕事もはかどり、これは朝に食べるのにぴったりかもと思ったのです
(その日の夜はやはり眠れませんでしたが)。
とはいえ、毎朝食べるためにプリンを準備するのは大変だし、ほかに抹茶を効果的に食べられる方法はないかとあれこれ考えました。
簡単なのは牛乳に抹茶を混ぜて飲むことだと思うのですが、朝はコーヒーも飲みたいから、液体+液体は厳しい。それに仕事に行く日の朝はとにかく忙しい。食器も汚さず、ポンと口に入れられるのが理想。
最初に思いついたのはキャラメルでした。コンデンスミルクを煮詰めればキャラメルになると何かで見て、それに抹茶を混ぜたらどうかと。
でも弱火で地道にかき混ぜながら水分を抜くという作業が面倒くさい。
それで、コンデンスミルク&抹茶に、きな粉を混ぜて一気に水分を吸わせて固めることを思いつきました。私なりに頭をひねったつもりでしたが、結論からいうと、おなじみの”きな粉棒”と同じようなものです。
作り方は簡単。コンデンスミルクに抹茶ときな粉を混ぜるだけです。冷凍保存用のビニール袋に入れて厚さ2cmぐらいの板状に延ばして冷凍保存。適量ずつ冷凍庫から出し、凍ったまま食べやすいサイズに切って冷蔵庫に入れておき、毎朝2,3個食べています。
これ、きな粉と抹茶でミルク風味はほぼ消され、すごく美味しいってわけじゃない。でも私は抹茶好きなので、まずくもないです。たぶん、はちみつとか加えてもう少し甘さを出せばもっと食べやすいかも。
私的にはその日1日がんばるための健康食と思っているので、抹茶の苦みをがっつり感じられるこれでヨシです。!
きな粉が体にいいのはよく知られていますが、適量は1日に大さじ1~2杯程度だそうですから、量もちょうどいいかと。コンデンスミルクも栄養価が高く(カロリーはそれなりにあります)。本来の目的であった抹茶との組み合わせで、私にとってはこの上ない朝のコーヒーの友となっています。
作る時の注意事項
ご興味のある方のために、分量の目安と作る時に注意していることを書いておきます。
緑茶をいれてから時間が経つとまずくなりますよね。だからきっと、お茶のエキスがコンデンスミルクの水分に抽出されるのは最大限に抑えたほうが良いと思うのです。
その点もふまえてのポイントがこれ↓
●材料はすべて冷めてから使う
※きな粉の香ばしさを出そうと事前に炒めることがありますが、十分に冷ましてから使います
●きな粉とコンデンスミルクを最初に混ぜて大半の水分を吸い取ってから、抹茶を加える。
●かなり固めに仕上げないと、食べるときに手がべたついたり、容器の中でひっついたりするので、粘土の固さぐらいになるまで粉類を少しずつ加えて仕上げる。木ベラで簡単にかき混ぜられる状態はまだまだ軟らかい段階。ヘラを差し込むのも体重かけないといかないぐらいの固さまで。指先で少しつまんでみて、離した時に少しでも指についているようならまだ軟らかいと思います。
●抹茶は高額なので、最後の固さ調整は安価な粉末緑茶を使っています。もちろんきな粉で調整してもよいですが、朝に食べると考えたら、お茶成分が少しでも多いほうが目覚め効果があるかと。
●コンデンスミルク 1,200gぐらい
※業務スーパーで売っている紙パック入りコンデンスクリームを使っています。
●きな粉 500g●抹茶 100gぐらい●粉茶 100gぐらい