洋服作りのきっかけ

裁縫など
手作りスーツ

大きいサイズの服は肩が落ちて格好悪い

どうして洋服を作るのか? それは悲しいかな、既製品サイズが合わないからです。

もちろん大きいサイズの専門店や専門サイトもあります。
でも私の場合、全体に太ってはいるものの、特にバストまわりとお腹のサイズが大きく、それに合わせて洋服を選ぶと、既成の大きいサイズは肩幅も同時に大きく作られているので、がくんと肩が落ちてしまって、なんとも不格好なことになるのです。

太っている人って、たぶん体形に種類があるんですよね(痩せている人もそうかもですが)。太鼓腹のようにお腹だけ出ている人もいますし、左右に大きい人もいれば、前後に大きい(つまり厚みがある)人もいて、私はたぶん前後タイプだから、横に大きく肩幅を広げた服だと変なことになるのです。

選択肢がなく、好きな服を見つけるのが難しい

それに言うまでもなく、やはり大きいサイズの服は選択肢が限られていて、自分が欲しいと思う服になかなか出会えません。どうせサイズが合わないと思うので、新宿や渋谷とかに出かけたところで、これっぽっちもお買い物が楽しくない。
だから自分の好きな素材で、サイズを調整しながら作ろうと思いました。

裁縫の楽しさを教えてくれたのはおばあちゃん

思い起こせば幼稚園の時、おばあちゃんが手刺繍したり、巾着袋などを作っているのをいつも横から見ていました。「やってみる?」と聞かれたのか、「私もやりたい!」と言ったのか覚えていませんが、教えてもらいながら小さな巾着袋を何枚も手縫いして、お友達にプレゼントしていました。ただおこずかいでもらった10円を入れていたら、手縫いのひと目が大きすぎて、お金が袋から落ちてしまうという事件も発生。

中学の時には母におねだりをしてミシンを買ってもらっていましたので、自覚はないのですが、やはりずっとお裁縫は好きだったのだと思います。確か家庭用の刺繍もできるミシンでしたが、中学生の私には設定方法が理解できず、直線縫いだけ使っていました。当時は母に頼まれて掃除機カバーとかを作っていた記憶があります。

それにしても硬貨が落ちるぐらいの縫い目ってよっぽどですよね。幼稚園の頃から丁寧に細かい作業をするより、ざっくざっくと縫ってしまって早く完成させたい気持ちの方が大きかったのかもしれません。
少し前までは「今日中に絶対完成させよう」と仕上げてしまいたい気持ちが強い時は、間違いを見つけても、やり直すより「表からは見えない部分だし、まっ、いいか」となりがちでした。
でも友達にプレゼントなどをする機会が出てきたので、今はもう焦らず丁寧に、間違いはちゃんと正して、一夜漬け的な作業はしないと心に決めています。

日本にはないイギリスの可愛い布を見て、お裁縫熱が再燃

高校あたりから20代前半ぐらいの10年ぐらいは、ちょっと興味が別のことに向いてしまい、しばらくお裁縫をしていない時期がありました。
でも数年イギリスに住んで、日本では見ない可愛い布や変わった風合いの素材を見た時に、「あれでスカートを作りたい」とどんどん創作意欲がわき、一気にお裁縫熱が再燃しました。
現地ではミシンを持っていなかったので、すべて手縫いでしたが、毎日チクチク楽しく縫っていたのをよく覚えています。

本格的に作り出したのは、太ったから

でも本格的に、自分の着るものの多くを自作するようになったのは、まさに太ったからです。
これは趣味とかじゃなく、必然というか、好きな(そして楽な!)洋服を着るためには作るしかないと思ったのです。

職業用の直線ミシンを買って、ロックミシンを買って、そしてルイス(すくい縫い)ミシンを買うまでに至りました(もちろん一気に買ったわけじゃないですけれど)。

ルイスは調整がうまくできず、いまだにちゃんと使いこなせていませんので、カウントしちゃダメかも。正直、ルイスミシンはあれこれ触りまくりましたがお手上げで、誰か助けて!状態です。だから悲しいことに裾上げは手縫い。

そんなこんなで、もう何十年も洋服を作り続けています

服飾専門学校には行ってないので、完全な自己流で、専門家の方の目にはとんでもないことをやっていると映るかもしれませんが、リフォームショップで裾上げとかのアルバイトをしていた時期もあります。

これからは、自分の作業日誌的な意味も兼ねて、自作の洋服をお披露目していきます。

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