イギリス人の大好物
マーマレードはイギリス人の大好物のようです。実際に複数のイギリス人が、オレンジ・マーマレードのサンドウィッチを無性に食べたくなる時があると言っているのを耳にしたことがあります。
大昔に私がホームステイさせていただいたお宅では、お母さんがオレンジの季節になると自宅で大量のオレンジ・マーマレードを作っていました。
シンプルにお砂糖で煮詰めたオレンジは、フレーバーが口の中いっぱいに広がり、本当に美味しかったです。
夏みかんの季節を逃さないで
今まさに「夏みかん」の季節!
(というか、たぶんもう終わりかけ)
というわけで、この先1年分のマーマレードを作りました。
入手したのは1個150円の夏みかんを3個。重さは皮付きのままで約1.4kg。お砂糖はみかんの半量700g準備しました。材料はこれだけで、一般的に市販されているジャムのボトル5~6個分ぐらいできます。
安価で大量に作れる夏みかんのマーマレード
<手順>
・皮を薄切りにし(本当に薄くスライスしてください)、お水に一晩さらす。使ったお水は捨てる。
・熱湯でさっとゆで、水気をきっておく。
・実は房の皮ごと使うが、筋がある側(種が集まっている側)を1/3ぐらい切り落とし、ダシ取り用の不織布袋に入れる。この時、種も捨てずに袋に入れ、残った房側にも種が残っていたらとって入れる。
※果肉をとるのは最小限に、種と皮の筋がある固い部分だけをとることができればOK。
※種に含まれるペクチンという成分が、ジャムにとろみをつけてくれるので、種は一つ残らず使いましょう。役目を終えたら捨てるものなので、後で取り出しやすいようにダシ取り用袋に入れます。
・残った房は皮ごとざく切りにして鍋に入れ、上記の種の袋も入れる。
※ざく切りにしていると、大切な果汁が流れ出てくるので、できるだけよく切れる包丁で、押さえつけないように、果汁の流出を抑えるように切ってください。
・弱火でことこと15分ぐらい煮たら、砂糖を加えてかき混ぜながら、砂糖が溶けるまでさらに煮る。
・ゆでておいた外側の皮を加え、時折かき混ぜながらさらに20~30分ぐらい煮詰めて完成。
※どの程度煮詰めるかはお好みで調整。種の袋は取り出してください。
苦みがあるからこそマーマレードの使い道は多彩
個人的な考えですが、ただ甘いわけじゃなく、苦みや酸味のあるマーマレードだからこそ、料理、お菓子や飲み物とマーマレードの使い道は色々あるように思います。
■ゆず茶よろしくマーマレード茶
ゆず茶は日本で大ヒットしましたが、同じように少し苦みのあるマーマレードは、ゆず茶のように飲むことができます。すごく美味しいです。ゆずは高額なので、ゆず茶ファンは大きな夏みかんで安く大量に作れる手作りマーマレードを代用してみてください。生姜を入れても美味しいです。
■チキンのマーマレード焼き
マーマレードの苦みと爽やかさにマスタードが相まって、極上バーベキューソースになります。
<材料>
・むね肉、ドラムスティック、もも肉など鶏肉2人分
・マーマレード 大さじ2
・ディジョンマスタード (粒入り) 大さじ1
・塩 小さじ1
※塩の代わりに醤油またはウスターソース、バーベキューソースを使ったり、唐辛子を少し加えたり、色々なアレンジができます。私はその時の気分で醤油を塩代わりに使っています。
<手順>
・鶏肉以外の材料をよく混ぜて、鶏肉にもみ込み、2時間ぐらい置く。
・オーブン用のトレーに並べ、190度で20分程度焼く。
※マーマレードに砂糖が大量に含まれているため焦げやすいです。やや低めの温度でじっくり焼いたほうが良いです。
■ベーコン・チーズ・マーマレード・サンドウィッチ
そのまんま、カリカリベーコン、とろけるチーズ、マーマレードのサンドウィッチです。ホットがおすすめ。
しょっぱいお肉と甘いジャムやシロップの組み合わせは、好きじゃない人もいるようですが、試したことがない人には一度食べてほしいです。新たな食のワールドが開けるかもしれません。一度食べてダメだった人も、もう1回食べたらクセになるかも。
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