自分にも当てはまると思ったら、すぐに病院に行ってください
水分をたっぷりとって、おしっこで毒素を排出しよう! みたいなこと聞いたことありませんか?
それを信じて、これっぽっちも問題だと思っていなかったことが、実は糖尿病の典型的な症状だと後でわかりました。
私の身に起きた異変(私自身は異変だとはあまり気づいていませんでしたが……)をご紹介します。
「あれ? 自分も当てはまる」と思うことがあったら、一度、病院で見てもらったほうがいいかもしれません。
まずは先生から典型的な糖尿病の症状だと説明を受けたのがこれ
●のどの渇き
飲んでも飲んでも癒されない感じ。
それまでは無意識に飲んでいたのですが、1日5リットルほど飲んでいることに気づき、今年の春頃に飲み過ぎじゃないか?と自覚しました。
でもそれが病気から来ているとは全く思わず、3日とかで炭酸水1ケース飲んじゃうので、体よりむしろお財布の心配をしていました。
人間の体の65%以上は水分でできているとか、大量の水分を汗で排出しているからとかで、水分をたくさんとることを薦める傾向がありますが、やはり飲んでも飲んでも渇きが癒されないのは異常だと後でわかりました。
●疲労感
疲労感とひと言でいっても個人の感じ方の違いもあるので、なかなか言葉で説明するのは難しいですね。
私の場合、更年期障害があってもおかしくない年なので、これもその1つかなと思っていました(病院にはかかっていません)。一般に更年期障害は50歳前後の5~10年ぐらいに起こるらしいのですが、その期間が終われば、この疲れも終わると希望的観測をしていました。
でも実際、本当にしんどかったです。うちはお布団なので、ばたっと倒れ込めるベッドもないため、あまりにしんどくて、お布団を敷く元気もなく、そのまま硬い床に横になることもたびたびありました。
あと、今年の初夏あたりに自覚したのですが、床から立ち上がる、階段を上るなど、すべてが手すりをつかまったり、どこかに手をついたりしないとできなくなっていました。
でもこれらすべて徐々にそうなっていくので実は気づきにくいと思います。なんか体力が落ちたなぁとか、もう年だなぁとか、そういう風に考えがちではないでしょうか。
今思えば、こういう疲労感はやはり異常なんです。体が悲鳴を上げていたのだと思います。
●頻尿・多尿
水分を1日5リットルも飲んでいれば、当然のことながら頻尿・多尿になります。そんな風に考えていたので、全く問題があると思っていませんでした。昔、おしっこが出なくなったら危ないと誰かから聞いた記憶があるのですが、出す分には毒素の排出で良いことだと思い込んでいました。でも頻尿・多尿は糖尿病の典型的な症状の1つだそうです。
●尿の泡立ち
上に挙げた症状は問題だと気づいていなかったのですが、尿の泡立ちだけは「あれ?」とすごく気になりました。勢いよく排出したら泡が立つこともあるようですが、私の場合は勢いは関係なく、常に細かな泡が表面全体を覆うように浮かんでいる状態でした。
こんなの見たことない、何でだろう?とネットで調べたら、糖尿病に行きつきました。
●足がつる
これも春以降に自覚したのですが、数日に1回とか、時には2、3日連続で寝ている時に足がつるようになりました。前々からつることはあったものの、「たまに」程度でした。それが「うわ、またつった」と頻繁に起こるようになったのです。
また、それまではふくらはぎだけだったのが、足の甲など前側もつるようになりました。
何度もつるうちに、対処法もわかってきて、「来た!」と思った瞬間に上向きになってヒザを立てるとか、足首を前後に動かしてアキレス腱からふくらはぎのラインを伸ばしたり縮めたりを繰り返すなど、予兆を感じ取った後、本番に入る前に止める技も習得しました。
(失敗して、ぐぉーと本番に入り、お布団の中で悶絶することも多々ありますが)
●体重の減少
食べた栄養を体に取り込むためには、血液中の糖分をエネルギーに変えるインスリンが重要なのだそうです。インスリンは膵臓から出るホルモンです。糖尿病はインスリンが出ないとか、出てるけど少ないとかで、血液中に糖分がたまり、栄養として体に取り込めない状態のようです。だから食べても体重が減っていくらしいです。
肥満が糖尿病の原因と言われるのは、肥満の人は糖分をたくさんとるため、インスリンが対処しきれない状態が続くためだそうです。あと、糖尿病の半分は遺伝だと先生が言っていました。
痩せるだけなら「やったー!」と大喜びですが、それに伴って疲労感に襲われるわけですから、いいことは何もありません。
太ってくると、徐々に体重計に乗るのが嫌になり、現実逃避といいますか、自分の体重から目を背けがちになるのですが、私もご多聞にもれず、たぶん5年ぐらいは体重計に乗っていませんでした。
だから自分では、最後に乗った体重計の重さの記憶しかなく、今もその程度だと思い込んでいたのですが、久しぶりに受けた健康診断で測ったら、想定していたのより15kgぐらい軽くなっていました。
「えっ!」
では次に、糖尿病の症状だと言い切れないが、可能性はあると言われたものです
●尿の中の揺れ
説明しにくいのですが、尿の中がゆらゆらと揺れているのも気になりました。アイスコーヒーにガムシロップを入れると、シロップがコーヒーの中でゆらゆらと揺れながらグラスの下に落ちていくのが見えますよね。シロップは透明なのでコーヒー自体がゆらゆらしているように見えます。あの感じ。
糖尿病内科の先生に聞いたら、断言はしてもらえなかったのですが、糖尿病患者の尿は糖が混じっているので、とても濃く、ねっとりしている状態なのだそうです。だからそう見えるのかもしれない、とのことでした。
(治療を受け始めて、どんどん揺れが減ってきているので、糖尿病が原因だと私は思っています!)
●重心がとれずにふらつく
体の平衡感覚がくずれるというか、重心を保てなくて、歩いていてもふらふらする感じがありました。よろけて壁に手をつくことが多くなったので、おかしいと思いましたが、激しくふらつくわけじゃなく、軽くよろける程度なので、たまたまかな?と思っていました。
これも先生に聞くと、そもそも体が栄養を取り込めなくなっていて、体力が激しく落ちている状態だから、そういうこともあるかもしれないと。
(これも治療を受け始めて、明らかによくなったので、やはり糖尿病が原因だと私は思っています!)
さらに、ここから下はおそらく糖尿病が原因ではないと先生に言われたことです
●めまい
実は軽いめまいも3年ぐらい前から日常的に感じていたのですが、年齢的に更年期障害の1つかなと思っていました(これは実際に更年期障害なのかもです)。
動けなくなったり、寝込んだりするような激しいものではなく、頭を急に上げたり、横になった瞬間に、少し頭が引っ張られるような感覚に襲われる軽いものです。
これは糖尿病の治療を受け始めても変化がないので、やっぱり更年期障害かなぁ?
あーあー。ちぇっ!
●急激な老眼の進行
(これは後に糖尿病と関連があると判明しました。詳しくはこちら)
老眼鏡の必要性を感じて、初めて眼医者さんで診てもらったのが、5、6年前だったと思うのですが、老眼はだいたい2、3年に0.5~1度ぐらい進行するのが一般的と言われました。
その時、度数は1,5と診断され、それ以来ずっと1,5度の老眼鏡で事足りていたのが、今年の初夏、それまで100%表示で問題なく読めていたPC上の文字がぼやけて読めないと気づきました。その後、職場で渡された資料を読もうとして、いつもの老眼鏡をかけているのに、読めないことに愕然としました。
仕事上、大量の文字を読むので、断言できるのですが、春まではまったく問題なく読めていました。読めていなかったら仕事になりませんでしたから、本当に急に文字が読めなくなったのです。
今は外を歩いていても、全体がぼやけています。
糖尿病が原因で起こる合併症の1つに、糖尿病網膜症というのがあるのですが、9月に眼科病院で検診を受け、その可能性はないと診断されました。
そうなると、逆に原因がわからないまま、目がどんどん見えなくなっているので怖いです。
今は一般的な文字サイズの紙資料を読む時は、最低でも3.0の老眼鏡が必要です。
やっぱり怖いので、病院を変えて、再度、別の眼科で見てもらおうかと考えています
(すぐ行けよ!って話ですが)
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以上です。
どうですか? 思い当たりませんか?
糖尿病はサイレントキラー(黙って静かに忍び寄ってくる殺し屋)と呼ばれるそうです。
私自身、めまい以外はこの春以降に急に起こった異変だと感じているのですが、自覚症状がそこで出始めただけで、もっともっと前から少しずつむしばまれてきたのかもしれません。
「お水をたくさん飲むようにしているの」はいいけど、「お水をたくさん飲みたくなるの」はもしかして、もしかして、です。
おかしいと思ったら、すぐに病院へ!
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