薬局で買うのは毎回同じ内容なのに
最初に疑問を抱いたのは、2回目にお薬を処方された時なのですが、全く同じインスリンと針を同じ数量処方されたのに、薬局で請求された金額が50円高くなっていました。あとで領収書を整理していて気づいたのですが、時間もたっていましたし、わずか50円のことを改めて聞く勇気が出ませんでした。
初めて利用した薬局だったので、初回はおそらく私の情報を登録するなど手間がかかると思います。だから1回目だけ高くなるなら納得がいきます。でも2回目の方が高くなるってなんなんでしょう?
あともう1つ。病院費のほうにも疑問が出てきました。
検査が減ってもほぼ同じ病院費って?
血液検査と尿検査がセットのように行われていたのに、11月の検査の時、いつもの尿検査はなく、血液検査だけになりました(検査の数が減るのは治療が順調な証拠だと思われるので、これ自体は喜ばしい!)。そうなると、病院費も半分とは言わないまでも、2/3ぐらいにはなるかと思ったら、前回(8,510円)とほぼ変わらず8,010円。
なぜなんでしょうか?
病院のほうは治療が順調に進めば、どんどん安くなるだろうと勝手に思っていたので、これは少々ショックでした。
そこで、いつも合計額だけしか見ない病院の診療明細書と薬局の調剤明細書の内容をじっくり確認することにしました。
調剤明細書
この表は最初に疑問を抱いた薬局の調剤明細書の内容をまとめたものです。
薬剤料自体は当然同じです。薬学管理料が2回目以降は少し低くなっています。同じ内容の処方なので、初めての患者より2回目は手間がかからないから少し点数が減ったのだと思います。
では、それでも高くなる理由‥1回目にはなく、2回目以降にだけ入っている項目があるはず‥‥
ありました! 「調剤技術料」の項目内の「夜間・休日等加算 40点」。これですね!
調べると平日の朝8時以前と19時以降に利用するとこれがつくようです。
遅くまでやってくれている薬局はありがたいと思っていましたが、その手数料はちゃんととられていたってことです(400円の3割負担でわずか120円ですけれど)。
管理料で減った分より、休日・夜間の加算分のほうが少しだけ上回り、この50円の加算となったのですね。
確かに、病院の初回は仕事を休んで午後3時頃に行き、2回目以降は仕事帰りに立ち寄っていたので19時以降でした。
なるほど、納得です。
ちなみにインスリンは朝10単位、夜10単位から始まって、現在は血糖値が下がってきたので朝6単位、夜6単位を注射しています。
先生によると、インスリン療法のインスリン量としては、あまり多くないほうだそうです。
インスリン注射にかかわる費用は毎月2,000円ちょっとですが、もっと多くの量を打つ必要がある人は、当然インスリン代も上がると思います。
診療明細書
この表は病院でかかった費用の明細を表にまとめたものです。
初診の時はもちろん初診料がかかり、血液検査や尿検査についても別の機関で調べてもらう項目もありました。また、身長・体重だけではなく、脂肪量や筋肉量なども含めた体組成計での測定や血圧なども測ったので、1万円ぐらいかかりました。
2回目は割高の初診料はなく、たぶん他機関に出す検査もなくて、病院内でやれる血液検査と尿検査だけだったので、病院費は2,000円ぐらい安くなりました。
尿検査の費用はわずか500円
改めて明細書を見てわかったのですが、検査費が一番高いのかと思っていたら(根拠のない思い込みですが)、10月は血液検査と尿検査の両方、11月は尿検査はなしで血液検査だけだったのに、なんと500円しか安くなっていません。8,000円ほど払っていても、尿検査にかかっていた費用は500円(3割負担分)ということです。えっ、そうなの?って思いませんか?
高いのは在宅医療の項目
病院で支払った額の約76%がこの在宅医療の項目に対するものでした。
在宅自己注射指導管理料は、先生の診療に対する費用だと思われます。導入初期加算というのは、最初の3か月だけ加算されるもので、指導管理料の一環のようです。9月に治療を始めたので、11月まではかかりましたが、12月はかかりませんでした。
治療法の決定、検査結果を見て注射するインスリン量を調整することなどがこの管理料なのでしょうか。
採血とかは看護師さんがやってくれるので、実際に先生とのお話は5分ぐらいなんですけど、それで760点(7,600円;3割負担2,280円)も!!!
でも、血液検査の結果が今は順調に良い方向に動いているから5分で終わるだけで、結果が悪くて、もっと色々とお話を聞いたり、治療法を変えたりしたとしても、たぶん760点なんですよね。
病状が軽い人にとっては、この程度の診療でこんなに!と思いますが、症状が重い人にとっては、こんなに親身になってベストな治療法をあれこれ考えて、詳しく説明もしてもらったのに、この程度の支払いで済んだとなるのでしょう(たぶん)。
それに人間の体や仕組みに対するお医者さんの膨大な知識と経験によって、さまざまな判断を下されるのでしょうから、たとえ5分の診察でも時間の充実度が違うのでしょう(たぶん)。
血糖値の測定にかかわる費用
在宅医療の項目で、もう1つ高額のものが「血糖自己測定器加算」です。
先生から毎日血糖値を測るように言われていますが、レンタル扱いの血糖計と消耗品(針、測定用チップ、アルコール綿など)に対する支払いがこれにあたります。
この費用でも疑問に思っていたことがあります。アルコール消毒用のカット綿が80枚入りという中途半端な数なので、もらう時ともらわない時があるのですが、それでも支払う病院費は同じということです。
消耗品の量じゃなく、何回以上測る設定かで金額が変わる
血糖計はこの先ずっと使うなら、レンタル扱いよりも買い取らせてくれたら安くなるのかな?と思いがちですが、この計算は、どうやら血糖計にいくら、チップにいくらといった方法ではなく、1か月に何回測る設定かで金額が変わるようです。
血糖値は毎朝朝食前(つまり空腹時)に1回は必ず測り、たまに昼とか夜とかの血糖値も測ってくださいと言われています。だから30回では少し足らず、すぐ上の60回の設定になっています。この何回の設定かによって金額が変わるようですが、12月の診察時はチップとかの消耗品がだいぶたまっていたので、今回は1箱(30回分)だけでいいと伝えたら、この血糖自己測定器加算は「60回以上」で830点(3割負担で2,490円)から「30回以上」で465点(3割負担で1,395円)に下がりました。
この項目の診療報酬の点数は、以下のような設定があるようです。
1 月20回以上測定する場合 350点
2 月30回以上測定する場合 465点
3 月40回以上測定する場合 580点
4 月60回以上測定する場合 830点
5 月90回以上測定する場合 1,170点
6 月120回以上測定する場合 1,490点
7 間歇スキャン式持続血糖測定器によるもの 1,250点
私の場合、使っている血糖計の消耗品は、1箱30個入りなので、30の倍数の設定にしかならないのだと思われます。
となると、この項目は今より安くはならないですね。
これらを自分で調達したら、どのぐらいの金額になるのかと少し調べてみたら、計測用のチップだけで30個入り3,000円とかで販売されているので、当然ながら病院経由で保険を使って3割負担分だけの支払いのほうがかなり安あがりです。
ひとまずこちらの明細もおおざっぱには理解できましたが、検査費がこんなに安いのならば、この先の病院費が安くなるのは、血糖値を測ったり、自分で注射打ったりしなくてよくなった時となるのでしょうから、少し先になりそうですね。少々ショックです。
さっき、数の子とチーズのおやつのレシピを投稿しましたが、そんなものを食べているから、血糖値が下がりきらないのでしょうかねーーー。でもたまには食べたいし……。
ここしばらくずーっと朝の血糖値は110-130ぐらいなんです。正常値は100以下なので、あとちょっとなのに、そのちょっとになかなか到達しません。
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