猫の甲状腺機能亢進症① うちの愛猫 16歳。甲状腺機能亢進症を発病。私の糖尿病と共に愛猫闘病記もお伝えします

愛猫16歳。甲状腺機能亢進症の診断を受けた うちの猫

健康診断は受けておくべきですね

写真でお見せできるものが何もない投稿の時に、内容とは関係ないですが、イメージカット的にたびたび登場させている我が家の愛猫。もう16歳というおばあちゃんで、少し気がかりなことがあったので、健康診断を受けてみたら、甲状腺機能亢進症だと診断されました。
このブログは私の糖尿病闘病記がメインとなっておりますが、闘病記つながりって意味で、やはり同じ病気にかかってしまった猫ちゃんの参考になればと思い、「うちの猫」をカテゴリーに追加しました。

小さなセキのような、クシャミのような

数か月前から、小さくクゥン、クゥン、クゥン(私にはこう聞こえる)と、連続してセキのようなクシャミのようなものをするようになりました。口を閉じたままノドの部分だけで小さくセキをしている感じです。数日に1度程度ではありますが、以前はこんなことは全くなかったので、気になっていました。ただ、ひどくなる様子はなくて、しばらく全く出ない時もあるので、病院に行くほどのことなのか、どうなのか……と思いながら様子を見ていました。

そこで、2月に動物病院で爪を切ってもらった時に、先生に動画を見せました(いつ来るかわからないクゥン、クゥンの瞬間を動画に撮るのは大変でしたが、先生にわかってもらいやすいと思います)。
その場で病名などは何も言ってくれなかったのですが、以前より体重が少し減っているし、3月の健康診断キャンペーンを利用して、血液検査を受けて全身の確認をしてみるといいかもしれませんね、と言われました。

病院は動物を助けると同時に、やっぱり商売でしょうか

動物病院は2つしか経験がないので、他がどうかわかりませんが、今回は動画もちらっと見てくれただけで、あんまり親身になってくれる感じはなく、すぐに健康診断を勧められました。爪切りだけで受診し、ついでにあれこれ聞かれるのが嫌だったんでしょうかね。ついで話のほうでは診察料を取れないからでしょうか。それぐらいしか理由が思いつかない。
ただ、検査や治療を押し付けてくる感じはなかったです。この時も1か月以上先に開催される「キャンペーンのタイミングに健康診断を受けてみれば」というだけでした。
この時はうちの猫の症状は目に見えて深刻ではないということなのか?と自問自答しながら帰りました(素直に聞けばよかった)。明らかに深刻だったら、もっと違う態度だったのかも。

老齢猫がよく発症する甲状腺機能亢進症

そんなこんなで3月末に血液検査、甲状腺ホルモンの検査などを受けた結果、甲状腺機能亢進症だと判明しました。
数値でいうと、FT4の数値が64.1 pmol/Lと高く(基準値9.0-33.5)、さらに何かの検査(いっぱい説明されてよくわからなくなってしまった)で亢進症だと確定したようです。

甲状腺機能亢進症は、甲状腺(首の前側、のどの下ぐらい)で作られるホルモンが過剰になることで起こる病気で、年をとった猫はかかりやすいそうです。人間でもパセドウ病の名前で知られています。

治療は錠剤の内服薬を朝晩2回

治療は内服薬を飲むだけみたいです。まずは2週間飲んで、血液検査でお薬の副作用が出ていないか確認し、さらに2週間後にホルモン検査をして、お薬の効果が出ているか確認するそうです。その結果でお薬の量を調整するようですが、投薬生活自体はずっと続くみたいです。
お薬は錠剤を4分割した小さなカケラが1回分で、朝晩の1日2回服用でした。この先の検査結果で量が増えるのかもしれません。

猫の口を開いて、のどの奥にお薬をポトンと落とせば、本人が反射的ににゴクンと飲み込んでくれます。
でも小さい猫なので、食道につながるのどの空間は狭く、両側に何か仕切りのようなものがあるので、うっかりその仕切りの左右のどちらかにお薬が入ってしまうと、すぐに吐き出します。この2週間で2度吐き出されて、飲ませ直しました。

腎不全が隠れている可能性もある

この亢進症のせいで、同じく猫がかかりやすい腎不全が隠されてしまうことがあるそうで、そちらの確認もしたほうがいいとか。うちの愛猫は実は同じタイミングで生まれた妹がいたのですが、その子は8歳で慢性腎不全で亡くなりました。だから腎不全のほうも心配です。

うちの猫に出た症状

この診断を受けて、ネットで病気のことをあれこれ調べました。症状を見て、うちの猫に当てはまることが色々ありました。

以下の症状が見られたら、皆さんも一度検査を受けたほうがいいかもです。

●落ち着きがなく、ずっとうろちょろしている。
●大きな声で鳴く。
可愛く「にゃあ」ではなく、お腹の底から「うぉお」と鳴く。
●毛づやが悪くなる。
これまでの経験でも、毛づやは猫の具合の悪さを如実に表すように思います。人間でいうところの寝ぐせがいつまでも残ることもあります。うちの子もなんとなく毛づやが悪い気はしていました。
●よく食べるけど太らない。
ホルモンが過剰に作られて、体内が活発化しているから、じっとしていられなくてよく動いて、よく食べるけれど、痩せていくそうです。うちの子も以前よりもご飯の欲求がストレートになり、ご飯皿の前で三角座りをして、まっすぐな目で私を見つめて鳴きまくる時がたびたびありました。

うろちょろするのは、元気なんじゃなく病気だから

うちの猫はおっとりした性格で、じっとしている時が多く、たまに小さな蜘蛛にケンカをふっかけることはあるものの、おおむね鳴くこともなく、おとなしい子でした。それがやはり数か月前から、常に部屋の中をうろちょろするようになったのです。

具合が悪いとベッドで寝っぱなしになるという印象があったので、うろちょろするのが病気のせいだとはまったく思いませんでした。勉強不足です。大鳴きする声で夜中に目覚めることもちょくちょくありました。
これら全部が甲状腺機能亢進症のせいだったんですね。
気づいてあげられなくてごめんよぉ。

2週間の様子

2週間お薬を飲んだ結果ですが、上に挙げた症状すべてがある程度軽減されています。今もうろちょろしますが、その頻度が減り、鳴きはしますが大鳴きはかなり収まっています。

クゥン、クゥンと小さなセキについては、ネット検索しても、病院の先生に話した時の反応から考えても、甲状腺機能亢進症の典型的な症状ではないのかもしれませんが、お薬を飲み始めたこの2週間で頻度は減ったので、やはり原因はこの病気だと思います。ネット情報で症状のひとつに消化器系に不調をきたすというのもあったので、おそらく関連があると受け止めています。

治療費

最後に、飼い主さんにとって大きな心配のひとつ、治療費について書いておきます。

下記の検査費は、甲状腺ホルモンの検査だけではなく、健康診断全体にかかった費用です。
お薬代は試しの2週間分です。

(2021年3月末の健康診断と、お薬を処方してもらった4月3日に支払った金額)
検査費:17,270円
内服薬:1,540円(2週間分)
合計:18,810円

病院からもらった甲状腺機能亢進症の説明書に記載されていた検査・治療費の参考金額は以下の通り。
ホルモン検査 5,000円~
血液検査 6,000円~
超音波・レントゲン検査 5,000円~
甲状腺機能亢進症向けの抗甲状腺薬(内服薬) 4,500円(1か月分)~
食事療法(甲状腺ホルモンの素となるヨウ素を減らした食事) 4,000円(1か月)~

私の糖尿病治療と併せて、私の肩に大きくのしかかるザ・医療費! 
がんばれ私!

ちなみに甲状腺機能亢進症を発症してからでは、主だったペット保険はもう入れないようです。年齢的にもお断りだったかも。やはり保険は早め早めに入っておくに限ります。

次回は上記の2週間を経過した後の受診の結果をお伝えします。

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