チキンキエフ③ バターだだ漏れ対策:春巻にする、唐揚げをバター液であえる

料理

先日の投稿で,HbA1cの値が上がった話をさせていただき,ハイカロリーのチキンキエフを連日食べていたからかもしれないとお伝えしました。

それからチキンキエフを控えてはおりますが,私と同じく調理段階でバターだだ漏れ問題を抱えておられる方のために,病気の悪化前の連日チキンキエフ体験をお伝えしておきたいと思います。

さて,昨年の終わり頃,私の中でちょっとした春巻ブームが起こりました。

無類のエビ好きということもあり,エビをたっぷり入れた生春巻は前から大好きなのですが,たまたま冷凍のベトナム揚げ春巻を見つけ,お試しに買ってしまったがばかりにドはまりしたのです。

何をもってベトナム風と呼ぶのかわかりませんが,エビ入りで小さくて,揚げた時の皮のバリバリ具合も素晴らしく,スイートチリソースとの相性もばっちりです。

チキンキエフを春巻にする

といった日々を過ごしていたある日,急に思いつきました。

「チキンキエフを春巻にしたら,バターが外に漏れないんじゃないか?
(チキンキエフのバターとの過去の戦いはこちら→チキンキエフ②

天ぷらには天ぷらの良さ,パン粉をつけたフライにはフライの良さ,包んで揚げる春巻には春巻の良さがあり,正直,チキンキエフはサクサクのパン粉と溶けたバターの組み合わせが絶妙で,フライがベストだと思ってはいます。

が,肝心のバターが漏れ出て,食べる時に跡形もなくなってしまってはもともこもないです。揚げた春巻のパリパリ食感も好きですし,それでバター漏れ問題が解決されるなら,春巻でもいいかもと思ったのです。

大失敗:鶏肉の肉汁で春巻の皮は崩壊

はい,もう結論だけ言えば十分です。大失敗でした。

春巻の皮って驚くほど水分に弱い。あっと言う間に破けて粉々になっていくってご存知でしたか。
鶏の胸肉とバターなら水分はないと思うかもしれませんが,美味しい鶏肉は加熱するとジュースをたくさん出します。
揚げているうちに,内側からあふれてくる肉汁で,すぐに春巻の皮は崩壊し,揚げ油の中にバターは溶け出し,むき出しになった胸肉がジャワジャワと素揚げされるだけという悲しい結果に終わりました。

もうショックで,写真を撮るのも忘れました。

もしかして春巻の皮を二重にすればいいのかもしれませんが,少なくとも鶏肉と接している内側の皮はふにゃふにゃになりますよね。なんか美味しくなさそうで,今すぐに試してみる気になりません。

「中からバターがどばっ!」は諦め,唐揚げをバターであえる 

次に考えたのは,もはやチキンキエフではないけれど,味付け無しの鶏の唐揚げを作り,余熱を利用してバターであえるというもの。

これはソコソコ良かったです。
チキンキエフとは呼べないものですが,チキンキエフ”風味”を楽しむ方法としては,これまでで一番ストレスがなかったです。
「タラゴンバター風味の鶏の唐揚げ」として,充分に楽しめます。アリ。

写真が悪く白っぽいですが、まずは普通にキツネ色の唐揚げを作りました

ただ,鶏肉の内側にを包んで揚げること、つまり加熱することを前提に作ったバターなので、そのままのタラゴンバターは,ニンニクも生だし,タラゴンも乾燥ハーブ状態です。余熱でバター成分を溶かしただけだと,なんとなくバター液が全体に生っぽい。

事前に作っておいたタラゴンバターをボウルに用意し、そこに揚げたての唐揚げを入れて余熱でバターを溶かしてあえてみましたが、バターが生っぽい。

というわけで,この食べ方のベストは,

(1) まずは普通に表面がカリカリの美味しい唐揚げを作る(味付け無しか,鶏肉に軽く塩をもみ込んでおく程度)。

(2) 事前に準備したタラゴンバターをフライパンで焦げないようにしばらく加熱して溶かす。
※バターを溶かすだけじゃなく,混ぜてあるハーブやニンニクに火を入れるためでもあります。

(3) 揚げたての唐揚げを溶けた熱々バターの中にぶち込み,全体をころがすように動かして,バターを唐揚げの表面にまとわせる。
(タラゴンバターの作り方は,チキンキエフ②へ)

タラゴンバターであえた鶏の唐揚げ

サクサクに揚がったパン粉のフライとタラゴンバターの組み合わせは楽しめないですが,この食べ方でチキンキエフの基本の味はちゃんと堪能できます。

確か前も書きましたが,チキンキエフに入れるバターは,タラゴンに限ったものではなく,レシピをあさるとディルを使うものも多かったですし,シンプルにニンニクバターを使うこともよくあるようです。おそらくマストはニンニクで,ハーブはお好みなんだと思います。

バターであえると衣がふにゃふにゃになりにくいみたい

この唐揚げにあえるスタイルで気づいたことがあります。
水分の多いソースであえた場合,作り立てを食べないと,時間と共に衣に水分が入ってしまい,カリカリ感は薄れていきますが,バターは油脂なので,冷めると固まるし,衣がふにゃふにゃになりにくい気がします。
再加熱する時は,バターがむしろカリカリ感を復活させる手助けをするように思います。
後から食べる時は,そのまま再度フライパンで加熱してもいいし,オーブントースターもアリです。

フライパンで加熱してあえるのはめんどうだから,タラゴンバターは作る段階でしっかり加熱してから冷やし固めたらいいのでは?

めんどくさがりの私は,ステーキの上にバターを乗せて提供されるのと同じように,唐揚げの上にタラゴンバターのカタマリを乗せて,余熱で溶かしながら食べられたら,いちいちフライパンを出す必要がないし,洗い物も減るしいいのでは?と考えました。

さっそく,このやり方でタラゴンバターのストックを作っておこうと挑戦しました(タラゴンバターだけ作り置きしておくと便利です)。

浅いトレーに流しました

しかし残念なことに,材料を加熱したタラゴンバター液を型に流しいれ,冷蔵庫で冷やしてみたところ,上部に油分のカタマリ,下層は油分をあまり含まない液体と完全に2層に分かれてしまいました。

冷やし固めた状態。まさか二層に分かれているとは思わず、この段階ではうまくいったと思っていました

冷やしては混ぜ,冷やしては混ぜを繰り返せば,一体化するのかもしれません。
でも,ひとまず今の時点では失敗です。
ちょっと安易に考えすぎました。

仕方ないので,室温に戻して,少しだけ柔らかくしてから袋の中で混ぜ合わせて(もちろんきれいには混ざり合わない),冷凍庫に入れてあります。
味は問題ないので,まずはこの無駄に作ったタラゴンバターを使ってから,次に挑戦です。

といった感じです。

口の中がチキンキエフ味を求めたら,お手軽に唐揚げバージョンですませるかもですが,「包んだバター液を漏らさずに揚げる」課題はなんら解決していないので,まだまだ道のりは長い。
そして何よりも,体のことを考え,チキンキエフは3か月に1回にします。だからよけいに道のりは長い。

バターが絶対に漏れないコツをご存じの方がおられましたら、ぜひとも教えてください。

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