100%ネイティブの英語 no. 20
“make good progress”
「はかどる/順調に進む」
職場で誰かと役割分担をして作業したり,あるいは外部の誰かにお仕事を依頼している時,催促とまではいかないまでも,進捗が気になり,「お進み具合はどうですか?」と聞きたい場合がありますよね。
聞き方はたぶん色々ありますが,“How is the project going?”「プロジェクトの進み具合はどうですか?」とか,“Have you made any progress on~?”「~は進んでいますか?」などと聞くことができます。
直接的な会話であれば,シンプルに“Any progress?”でもいいと思います。
今回お伝えしたいのは,そのお返事のほうです。
「はかどっています」とか「順調に進んでいます」と言いたい時,便利なフレーズが“make good progress”です。
“make progress”だけでも「前進する」という意味があるのですが,それに“good”をつけることで,単に進んでいるだけではなく「はかどっている」の意味になるようです。
私がネイティブからもらったメッセージは,たとえばこんな感じです。
“Fortunately, this week I have been able to make good progress”.
「運よく,今週は(作業を)順調に進めることができました」
このメッセージに続いて,「だからすぐに提出できます」と書かれていました。
あとこんなメッセージを受けたこともあります。
“I will now start work on the file ×× and hope to make some reasonable progress in the next few days”.
「××ファイルにすぐに取りかかります。数日中にある程度進められるんじゃないかと思っています」
ここでは“make good progress”じゃなく,“make some reasonable progress”と言っています。
このように,“progress”の前に程度を表す形容詞を入れて応用できるんですね。
余談ですが,“will”は未来のことなのに,たった今を表す“now”とセットで使われているのが気になりませんか?
no. 7の“would be happy to~”で未来を表す“will”について言及しましたが,それと同じく,ここでも「目の前の,今すぐに始まる未来」を表す“will”なんですよね。
今すぐ始まる未来だから「今」を表す“now”とセットでもOKなんだと思います。
また,ネイティブは,上記のメッセージのような使い方で“hope”も用いることがよくある気がします。
“hope”の意味を「~を願う」とだけ思っていると,少し意味がずれてきます。
ここでの“hope”はある程度そうできると目星がついている状態で,そうするつもりでいるというニュアンスです。
絶対にそうなるとは言い切れないけど,少なくとも自分はそうできる「見込み」でいることを“hope”で表しています。
“start work on~”も覚えておきたい表現です。
「~に取りかかる」という意味ですが,“start”の後はto不定詞でも動名詞でもないのです。
普通なら“start to work”とかになりそうだと思うのですが,ここはならないようです。
具体的にとりかかる内容がある場合は“on~”ですが,“start work”だけでも単に仕事にとりかかるの意味で使えます。
慣用表現としてフレーズで覚えたほうがいいですね。
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