no. 26 原因を表す “since”と”because”の違い

100%ネイティブの英語

100%ネイティブの英語 no. 26
原因を表す”since”と”because”の違い

「~だから」という原因を表現する接続詞の“since”“because”の違い,かつてはよくわからなかったのですが,ネイティブの発言やもらうメッセージを見ていて気づいたことがあります。

“since”を使われている時は,日本語で「~である以上は」というニュアンスで理解するとぴったりはまるのです。

つまり,“since~”の内容は,話している相手もすでに知っている内容で,会話として大切なのはその後の情報ということです。
※説明が難しい。私の言いたいこと,うまく伝わっているでしょうか。

たとえば,
“Since the journal has deadlines, I think that it is important to make a detailed schedule”.
「雑誌に締切がある以上は,細かく予定を立てることが大切だと思います」

雑誌というものは定期刊行物なので,当然,作業に締切というのがあって,共にお仕事をさせていただいている以上は,みんなわかっていますよね。だからすでに知っている原因の時に使う“since”なんです。この会話で重要なのは「細かく予定を立てる」ことのほうです。
日本語で「~である以上は」というニュアンスがぴったりと言った意味はおわかりいただけたでしょうか。

一方で,“because”は「~だから」の内容が初めて話すことで,それが会話の中で重要な情報である時に使われます。原因となる内容とその後の情報はどっちも同じぐらい大切です。

“I’m sorry I didn’t reply yesterday. Friday tends to be quite rushed because we have online classes for 320 students”.
「昨日は返信できなくてごめんなさい。320名の生徒に向けたオンライン授業があるから,金曜は忙しくなることが多いのです」

これは私に来たメッセージなのですが,このネイティブが同僚に話しているなら,「ご存知のオンライン授業」で“since”もアリだとは思いますが,私はそのような事情を知らず,前日に返信が来るのを待っていた状態でしたので,“because”を使ったこのような表現になったと思われます。

“because”と言えば,口語で便利な「というわけで」にあたる“Because of that”という表現があります。
日本人は頭の中で正しい語順で文章を組み立ててから英語を話すから,口からすぐに言葉が出てこないと言われることがありますが,こういう「というわけで」みたいな表現を使うと,思いついた順番に話をしても流れがくずれずにすむので便利です。

“Because I really worked hard yesterday,I don’t feel like working today”.
「昨日は本当によく働いたから,今日は働く気がしません」
という長い文章を組み立てなくても,
次のように短い文章で切っても違和感なく,会話ができます。
“I really worked hard yesterday”「昨日は本当によく働いた」
“Because of that”「というわけで」
“I don’t feel like working today”「今日は働く気がしない」

上の例だと原因を表す“Because”で始まっているから,「今日は働く気がしない」まで頭に浮かんでいないと,口から言葉が出ませんよね。
でも下の例だと,ひとまず「昨日は本当によく働いた」で会話を区切ることができるます。その後に「今日は働く気がしない」が頭に浮かんだとしても,“Because of that”「というわけで」で話をつなげていけるのです。

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