※今回のトップ画像も生後3か月ごろのものです。すでに美人さんです(はい、親ばか)
前回の投稿で書いた内視鏡検査ですが,体へのリスクが高いということで,直前で中止となりました。
代わりに,麻酔なしでお尻から浅い部分にだけカメラを入れて,組織を少しとってもらいました。
現在は検査結果待ちの状態です。
ほぼ間違いないと思われる病名は先生から聞かされていますが,まだ結果待ちなので,改めてご報告させていただきます。
今回はうちの愛猫の「吐く」についてお話させていただきます。
「悪いところは何も見つからないのに吐く」原因を調べようと,ネット情報をあさっていた時,同じような症状で,原因不明のまま「経過観察」という診断を受けておられる猫さんがたくさんおられるとわかりました。
うちだけじゃないと知って,よくあることなのだと,少し安心したりもしたのですが,内視鏡検査を予定をしていた先生の診断で原因がわかりました。
皆様の参考になると思うので,ご報告させていただきます。
ウンチを出そうとイキみ続けた反動で吐く
うちの愛猫は大腸に大きなシコリができていて,ウンチの通り道がすごく狭くなっていることがわかりました。
その部分はお尻から入れたカメラでも確認できました。
そのため,本人はウンチをする際に,お腹にめいいっぱい力を入れて,イキんで,イキんで,イキんで,すごくがんばってウンチを出す必要があるそうです。
そして,その結果,めいいっぱいイキんだ反動のような感じで気持ち悪くなって吐くのだそうです。
えっ,そんなことで吐くの?と思いましたが,先生は確信をもっておられるような感じでしたし,実際,この日以降,ウンチを軟らかくするために下剤を飲ませ始めたら,吐かなくなりました。
検査から6日ほど経ちますが,その前はほぼ毎日吐いていた愛猫が,吐いたのは1度だけです。
吐き止めも飲んでない,消化管の機能促進剤(吐き気止めの効果も多少ある)も飲んでいないのに,吐かない。
これって先生の診断が正しい証拠ですよね。
カバーでおおわれたトイレ使用で、トイレの中の様子に気づけなかった
先生から,トイレで長くイキんでいる様子はないですか?と聞かれ,はっとしました。
うちはトイレの砂のまき散らし防止のため,全体をカバーでおおった,本人がトイレを使っている様子がまったく見えないタイプのトイレを使っているのです。
「あぁー,なんてことをしていたんだ」という後悔の気持ちと,解決策があるのに辛い思いをさせ続けた懺悔の気持ちで頭がいっぱいになりました。
確かに,さっきトイレに入ったと思ったけど,何もしてないなと思ったことは何度かあり,妙に長いなと思ったこともありますが,量の多い少ないはあっても,いちおうは形を成したウンチをしてくれていたので,深刻に考えていませんでした。
おそらくカバーのないタイプのトイレを使っていたら,ウンチの姿勢でがんばる様子を目にしたでしょうし,それでもウンチが出なくてあきらめるところも目撃したと思うのです。
その時すぐに下剤を処方してもらっていたら,吐くほどイキむこともなかったのに。
5月に問題があったとき,ウンチが出ない日があって,心配していたら,ウンチを部屋中にまき散らすような状態になって,すっきりした様子だったと書きましたが,あれ,たぶん,あの頃,すでに大腸にしこりがあって,ウンチが出しにくい症状だったんだと思います。
あの頃からずっとトイレでイキみ続けて,がんばってがんばって,がんばった挙句に吐いてたんだと思うと,どう謝ったらいいのかわかりません。
原因不明で吐くことで経過観察されている皆さん,ウンチに必要以上に時間がかかってないか,すんなりと気持ちよく排泄しているか,トイレの様子を観察してみるとよいかもしれません。
うちの子のようにしこりがある場合はもちろんですが,想像するに,慢性的にひどい便秘の猫さんも同様のことが起こるかもしれません。
少量の泡だったものだけを吐く
1点,先生が指摘してくださったうちの子の吐き方の特徴があります。
毎日のように吐いていたのですが,食べた物を吐くことはほとんどありませんでした。
毎回,泡立った唾液のようなものか透明の液体(胃液だと思います)を少量吐くだけでした。
胃そのものに悪い原因があるわけじゃなく,イキんだその反動のようなものなので、行為は「吐く」だけれど,ほとんど何も出さないのだそうです。
大腸に大きなシコリという悲しい事実はそのままですが,少なくとも,愛猫が毎日やわらかいウンチをして,吐かなくなったことで,苦しみの1つは取り除いてあげられたという思いはあります。
原因不明で吐く猫さんのご家族の皆さん,うちの愛猫のような場合もあることを知り,ご参考にしていただければ幸いです。
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