※トップ画像について:首しめてるように見えるかもしれませんが、左右に頭を振らないように軽く押さえているだけですからねーー。
ちょっと前までは,自分からご飯のお皿に行き,食べてくれていました。
特に子猫用の栄養満点ご飯に変えてからは,食いつきが違う! もっと早く変えればよかったと思ったものです。
体のことを考えてシニア猫用のご飯を与えていたのは,この先もまだ生きてくれると思うからで,残り少ない猫生となった今,本人が喜んで食べるご飯だけをあげたいと思っています。
それに,栄養が満足にとれなくなっているので,子猫用のご飯はかかりつけ医からもすすめられました。
と,これは少し前のお話で,今は自分からご飯のお皿に向かうことはなくなりました。
強制給餌、まさかここまで拒否られるとは!
というわけで,少し前から補足的に始めていたのですが,本格的に強制給餌を始めました。
甲状腺のお薬を飲ませていただだけの時は,小さなツブ1つだったので,口を開けさせて,ノドの奥にポトンと落とせば,そのまま飲み込んでくれましたが,お薬の種類が全部で4種になり,さらにご飯もとなると,すぐに抵抗し始めるようになりました。
シリンジを口元に持っていくと,病気の猫とは思えない力強さで間髪入れずはねのけられ,飛んで行ったシリンジがぶつかった衝撃で,床や壁に中身が飛びちることしばしば。
またある時は,うまく口の中にご飯を注入できたと思った途端,口を半開きした状態で頭を激しく左右に振り,口からご飯を飛ばしまくり,周囲はもちろん,私の顔や服にべっとり。
でももっと悲しくなるのは,その最中に,私を睨みつけてくること。
「怒んないでよー。こうするしかないからしてるんだよー」と私も半泣きになります。
体調が悪くて,とても食べ物は受け付けない状態だから嫌がるのか,単に無理やり食べさせられる行為が嫌なのか,私には判断がつきません。
前者だったら,無理やり食べさせるのは良いとは思えませんが,後者であれば,体力を少しでもつけるために嫌でも食べてもらいたいと思います。
かかりつけ医は,食べないと体重がどんどん落ちて,弱っていく一方なので,食べたものをそのまま吐いちゃうといった状況でないなら,多少は無理してでも食べさせた方がいいとおっしゃっていました。
最初は簡単だと思った強制給餌が,だんだん難しくなり‥‥病が深刻になるにしたがって,愛猫の拒否の度合いも激しくなった気がする
強制給餌の方法ですが,やり方は色々あるようで,私もYoutubeなどで勉強しました。
シリンジをキバの横から口に差し込んで,少量のご飯を口の中に注入し,それを猫様がムシャムシャと食べる様子を見せて,「ほら,このようにすれば簡単」みたいなのもありましたが,それは本人に食べる意欲が残っている段階のことで(私も簡単にやれていた時期があります),今はシリンジを口に差し込むだけでも簡単にはいきません。
手ではねのけるし,その場から逃げようとするし,それができない状態でも,ここぞとばかりに頭を左右に振って,差し込ませてくれないからです。
口を開けてくれない猫様の場合は,上アゴのキバの両側から指を引っかけて上側に口を開かせると紹介しているサイトもありましたが,そうやって口を開けるだけで終わるならできますが,1人でお世話の場合は,そうやって口を開けた状態で,さらにシリンジを口に差し込んでご飯をプッシュもしなくてはならないわけで,正直,無理です。
少なくとも私には。
口を開けることができるのは一瞬で,シリンジを差し込む前に頭を振って口を閉じてしまいます。
ファイルボックス,うちの愛猫のサイズにぴったりだと思いましたが‥‥
そこで学んだことですが,少なくともその場でじっとしていてくれないとダメだと思いました。
とはいえ,完全に押さえつけるのは気が引けて,最初は机などに置くファイルボックスをヒザに乗せ,その中に座ってもらい,前後左右どちらにも動けない状態にして,シリンジ給餌を試しました。
この時,私は壁に向かって座り,愛猫が入ったボックスの背中が壁に当たるようにして,本人が後ろにのけぞって逃げるのも防ぎました。
我ながら良い案だと当初は思いました。
逃げ場はないので,ボックスの中にはいてはくれますが,腕を前に出すことはできるので,思い切り私の顔に腕をつけて,つっぱり棒のように私が近づけないようにされました。
動物の動画サイトでよく見る「キスを拒む猫」と同じ体勢です。
結局は両手の自由を奪う(怖い表現!)しかない
仕方なく,最終的に私がとった手段は,言葉通りに両手の自由を奪うバスタオルでぐるぐる巻きです。
首を絞めつけないことだけは最大限注意して,それなりにきつめに巻きます。
やり方は,私のヒザにバスタオルを広げ,右側が少し短くなるように置きます。
愛猫を背中からバスタオルの上に置き,両手を下ろした状態で右側からくるむようにたたみ,反対側からさらにたたみます。
この時,両腕がしっかりと伸ばして下がっていることが大切です。
そして愛猫を下から持ち上げて,左側の余った部分を愛猫の背中側に回してくるみます。
慣れるまでは,しっかりくるんだつもりなのに,くるみ終わってヒザに乗せたら,すでに両手がしっかり外に出ていたことがたびたびあり,なんて上手にすり抜けるんでしょうと感心しました。
今はそれもなく,上手に両手の自由を奪う(!)ことができるようになりました。
頭だけ出たイモムシ状態です。
横になって寝た状態だと,食べ物を飲み込むのが大変らしく,人間と同様に器官に入ってしまう恐れもあるようです。
私はあぐらをかいて床に座り,両太ももの内側の空間に,イモムシ状の愛猫を体を起こした状態で縦にはめます。
この時,左足は愛猫の両足を少し押さえるようにして,右足は愛猫がもたれかかれるように少し立てます。
これだと少なくとも両手で給餌の邪魔をしてくることはありませんし,体勢的にも座っている状態になります。
しかし,これでも強制給餌の成功率は40%です。
残りの問題点はというと,頭を左右に振りまくって,私が差し込もうとするシリンジを避ける行為が40%,そして口に入った食べ物を吐き出す行為が20%。
頭を振るのを防ぐには何がベストかわかりません。私は左手を愛猫の後頭部に置いて支え,右手の親指,人差し指,中指はシリンジを持ってプッシュする用で,残った薬指と小指をひっつけて愛猫の左頬(限りなく口に近い位置)に置き,急に頭を振ってこっちに向くのを阻止します。
左に向けないとわかると,当然,次に右側に頭を振ろうとするので,後頭部を支えている左手も,手のひらが愛猫の右頬に当たるぐらいの位置にして,阻止します。
これがなかなか,病気とは思えない力強さなので,阻止しようとする私の両手もけっこう力が入ってしまいますが,だからと言って,愛猫の小さな顔をむぎゅっとつかむわけにもいかず,毎回四苦八苦します。
最後に口に入った食べ物を出す行為。舌を前後に抜き差ししながら,本当に上手に外に出すんですよね。
今のところ,これの解決策は,少量のご飯をできるだけ口の奥に入れることしか思いつきません。
ただし,これは噛まずにそのまま飲み込めるぐらいやわらかいペースト状のものをあげる時に限ります。
小さくても固形はやめたほうがいいように思います。
唾液だけでばらけていくぐらいのものがベスト。
のどを詰まらせては大変ですので,注意が必要です。
奥に入った食べ物は,舌を使っても吐き出すのは大変らしく,比較的簡単に飲み込んでくれます。
こんな感じで,朝仕事に出る前,仕事から帰ってすぐ,夜寝る前と3回ぐらいに分けて,強制給餌をしています。
シリコンの吸い口がついた容器にお水を入れ,ご飯と同時に,こまめにお水も飲ませています。シリコンの容器は猫様の口の中を傷つけることもないのでおすすめです。本当はご飯もこれであげたいのですが,ペーストがうまく出口の部分に下りてきてくれないんですよね。
もし愛猫が本当に嫌がっているとしても
最後に,ここまで強く拒否られると,虐待をしているかのような気分になることがあります。
かかりつけ医に「こんなに嫌がるのなら,食べるのがストレスになってたりするのかもしれないし,無理しなくてもと思ったりもするのですが‥‥」と言ったことがあります。
でも先生はひと言も「そうですね」とはおっしゃらず,多少無理をしても栄養をとるのはうちの愛猫には大切と言われました。
もしかしたら,最後の最後は,ご飯はもう無理にあげなくていいのでは?という瞬間がくるのかもしれませんが,いやいやうちの愛猫はまだそこまでの段階じゃない! 栄養をちゃんと与えなきゃと思い直し,嫌がる愛猫をなだめながら奮闘中です。
コメント
病気で食べなくなると、ホント全拒否ですよね。
心折れるw
におい強めの食いつきいいジャンクフードも、
食べてくれるのは最初だけ。
継続していれば食べてくれなくなりますもんね。
ネットの強制給仕方法とかも、健康体の子なんじゃ?
って感じで思ってました。
投薬も保定する人がいたりねw
こっちは一人なんじゃー、腕も2本しかないんじゃーって感じ(笑)
ちょっと長くなりそうなのでこれより後はメールで送らせていただきますね。
TERU様
コメントありがとうございます。
そうそう,そーなんですよ。
動物病院の専門家の動画とかでも,100%サポート役が一緒にいますものね。
登場している猫様も健康な子か,少なくともそこまで深刻な病ではない食べたい欲求がちゃんとある子なんですよね。
「そりゃ簡単だわ!」と思いました。
おひとりさまは「食べてくれないねー。どうしたらいいだろうね?」と話す相手もなく,ただひたすら,手をご飯と愛猫のよだれだらけにしながら孤独に奮闘するしかない。
いいんだ,「この思い出は誰も体験できない,愛猫と私だけのものだから」と思いながら過ごしています。
いつもコメントありがとうございます。
メールもありがとうございました。
改めてお返事させていただきます。