猫の大腸腺癌③ 私の可愛い愛猫が逝ってしまいました

愛猫の穏やかな死に顔 うちの猫

12月に入ってすぐのある日,大腸腺癌と闘っていた可愛い可愛い愛猫が亡くなりました。

ブログは皆さんと情報共有とか,役に立つことを念頭にやってきましたが,今日だけはうちの愛猫をただ自慢するだけになることをお許しください。

トップ画像を見てください。
イメージカットとかで使えそうなぐらい,穏やかな可愛い寝顔だと思いませんか。
ひいき目過ぎるってやつでしょうか。
亡くなった時の顔です。
死に顔なんてと不快に思われる方には本当に申し訳ありません。
でも本当に,いつもの寝ている時の可愛い顔のまんまだったので,見てもらいたかったのです。

あまりに可愛い顔のままだったので、もう息をしていないとわかっていても,もしかしてまた呼吸を始めるんじゃないかと,そういう可能性もゼロじゃないんじゃないかと思って,体をなでたり,話しかけたりして1日を過ごしました。

親ばかですが,本当にいい子だなぁと思います。
精いっぱい,苦しむ姿を私に見せないようにしてくれたのかなって。

うちの子自慢は,関係ない人には本当に迷惑とわかってはいますが,今回ばかりは「見て見て,うちの子,ずーーっと可愛いかったんだけど,亡くなってからもめっちゃ可愛いでしょ」と言いたいです。

この子には10年ぐらい前に慢性腎不全で先立った妹猫がいるのですが,彼女は目を見開いて,口を開けて,舌を出した姿で亡くなりました。
その姿は本当にショックで,今でも思い出しただけで胸が締めつけられる思いです。
この度,亡くなった愛猫も癌が肺に転移していたので,かかりつけ医から最後は呼吸が苦しくなるかもしれないと言われていました。
またあのような姿を見ることになるのだろうと,覚悟をしなきゃと思っていたのに,こんなに穏やかな顔で最後を迎えてくれました。
これは愛猫から私への最後のプレゼントだと思います。

愛猫の亡くなる前夜。目もぱっちり開けて,まさか翌日がその日になるとは思いませんでした
亡くなる前夜。目もぱっちりで、まさか翌日がその日になるとは思っていませんでした

妹猫の時は気が回らずにできなかったことを,今回はしてあげたいと思い,棺には燃やして大丈夫な素材のふかふかクッションを敷いて,お花もたくさん入れました。
本来,派手な色は避けるべきなんでしょうが,決まり事より気持ち優先でいいと聞いたので、大好きな(本人じゃなく、私がですが)パステルオレンジのリーガースベゴニアの鉢植えからお花部分を全部切って,愛猫のまわりに取り囲むように入れました。

あと,いつもずっと一緒の意味で,私の髪の毛も入れました。
しっかり束で切って紙に包んで,クッションの中に忍ばせたのです。
髪の毛なんて、なんかよくない意味があったらどうしよう‥‥と心配になりましたが,いやいや、お花と同様に、気持ち優先でやっちゃいました。

決まりより気持ち優先で,棺の中は好きな花で愛猫を囲みました

カリカリを持たせてあげるべきだったんじゃないかと後で思って,それがちょっと心残り。

少量のお花だけで送り出してしまった妹猫とあっちで再会したら「お姉ちゃんばっかりずるい!」と言われるかもしれません。
「年月が私をちょっとだけ気を回せる人にしただけで,愛情の深さは同じだよー。お姉ちゃんのお迎え頼んだよー」と,妹猫の写真に向けてお願いしました。

猫も人間と同じで,49日かけてあっちに行くのでしょうか。

愛猫の体は,亡くなった日の翌日の夕方までお部屋にいました。
変な話をしますが,亡くなった愛猫はまるでぬいぐるみのようでした。
可愛いという意味もありますが,完全に魂が抜けた後のように感じました。
一方で,お部屋は12月という本格的に寒い季節なのに、寒いけど温かいという何とも表現できない感覚が今も続いています。

彼女の魂が体から完全に抜けて,私の部屋にいてくれているから温かいのだと思います。

ええ,ええ,ペットロスでおかしくなっているのかもしれませんが,私はそう感じているので,それでいいのです。
ただ,それも49日ぐらいかけて,完全にいってしまうのかなぁ、というお話をしたかったのです。
別に急いで行かなくても、もうずっとこのままでもいいのに,ね。

猫の大腸腺癌①
猫の大腸腺癌②
猫の大腸腺癌④

コメント

  1. TERU より:

    とても穏やかでかわいい寝顔です。

    もうしばらく闘病記録の振り返りをするのだとばかり思っていて、
    タイトルを見てかける言葉が思いつきませんでした。
    穏やかなお顔で旅立った猫様は、苦しさも感じずに済んだのだと思います。
    ただでさえ旅立ってしまうと悲しいのに、苦しそうなお顔だと、
    本当に申し訳ない気持ちもあり、ショックすぎて引きずりますよね。
    もちろん寂しいのは変わらないけど、穏やかなお顔だと救われたような気持ちになります。

    おーらか様がしてあげたいようにするのが一番だと思います。
    わたしも最初の頃、どうすればいいのかわからず、あれこれググって、
    以下の言葉にたどり着きました。

    「動物は人間と違い、肉体に対して強い執着がありません。
     ですから埋葬方法や供養の仕方で成仏できないと言う事はないのです。
     
     供養とは形にこだわる必要は全くありません。
     あなたの「供養したい」という気持ちこそが大切なのです。」

    飼い主の「供養したい」という気持ち。が大事だそうです。

    愛猫様、ゆっくりおやすみね。

    • ohraka より:

      TERU様

      コメントありがとうございます。

      闘病時のお話をブログでさせていただこうと思っていますが、
      今も生きているふりというか、亡くなったことを伝えずに書くと、
      自分で言葉のつじつまが合わなくなりそうだなと思い、
      先に亡くなった報告をしようと思ったのです。

      なので、本人は亡くなってしまいましたが、
      闘病時を振り返りながらお話させていただきます
      といったていで、体験談を書かせていただこうと思っています。

      > 「供養したい」という気持ちこそが大切なのです。」

      そのように言ってもらえると、本当に救われます。

      職場や外で誰かと会っている時は、一瞬忘れていられて、
      自宅に戻ると、カラのベッドや、砂が入ったままのトイレとか見て、
      一気に愛猫がいない現実に戻されて、
      寂しさに襲われるといった日々を過ごしております。
      でも、亡くなった直後は、職場でもずーっと愛猫のことを考えて、
      泣きそうになるのをぐっとこらえて…といった状態だったので、
      そこからはかなり気持ちが落ち着いてきています。

      私は猫が好きなんじゃなくて、うちの子が好きなんです、と
      よくそう発言してきたのですが、
      最近、モフモフが恋しくて、
      猫カフェとかに行ってみようかなという気にもなっています。
      きっと、そこにいる子たちをなでながら、
      うちの子のほうが可愛いかったと思うのでしょうが、
      モフモフ自体は触りたい欲求が……。

      いつもありがとうございます。
      2023年がTERU様にとって良い1年となりますことを
      心からお祈りしております。

  2. TERU より:

    おーらか様
    こんにちは。
    そうですよね。辻褄合わなくなりそうですもんね。

    ご自宅に戻って、愛猫様がいない現実に戻る。
    ものすごくわかります。

    わたしも「猫好きじゃなく、うちの子好き」
    って言ってました。
    でも、そうなんです。モフモフ、恋しいんですよね。
    記憶にはもちろん触り心地や重みやにおいも残ってますが、
    実物をモフモフしたいというかね。

    我が家の最初の子はFIPでしたので、
    10か月空いたんですが、その時にそうでした。
    家がやけに広く、静かで寒く感じました。
    猫様と暮らす前に、自分が家で何をしてたのかわからなくなったりも。

    その2か月後に東日本大震災もありましたから余計に。
    東京(当時は東京住でした)も節電でしたので、
    夏に冷房なしでお留守番とかさせるのはきついと考えて。
    もちろん、すぐに次の子を という気持ちにもなれませんしね。

    猫カフェ、そう思ったが吉日ですので、
    機会があれば行ってみるのもいいと思います。
    もちろん、うちの子の方がかわいい。ってなると思いますが。

    でも、もしかしたらその出会いが特別になるかもしれません。

    • ohraka より:

      TERU様

      ありがとうございます。
      モフモフ触りたい欲、わかっていただけて嬉しいです。

      顔をうずめたりとかも。
      私の顔が毛だらけになって、むずむずして、
      拭いても完全には取れないので慌てて顔を洗って、
      で、また顔をうずめたくなって、
      また顔を洗って‥‥
      を1日に何回も繰り返したこともあります。

      猫カフェの猫様にそれはできないので、
      はぁ、もうやることないんだろうなぁ。

      顔はうずめないけど、やっぱりちょっと触りたい。
      うちの子じゃないと逆に悲しくなるかなぁと思いつつ、
      猫カフェ行く?と自問しております。

      いつもありがとうございます。

  3. にゃんたま より:

    こんにちは。ブログを読ませて頂きました。
    お悔やみ申し上げます。
    家の猫は17歳で昨日亡くなりました。
    昨年兄弟分の弟猫を亡くしてから少し元気ないなと思っていました。
    その後からむせたような咳をする事が多くなりました。
    ネットでは甲状腺亢進症なのかなと思っていました。
    お恥ずかしながらそんなにお金をかけられないので、その時はスルーしてしまいました。
    丁度2週間前から食事を全然食べなくなりました。
    水は飲んでおしっこも出ていました。
    ただ少し骨っぽくなってきたので往診の先生に診て頂いたら甲状腺機能亢進症との事で、朝晩チロブロック1碇ずつ飲ませていました。
    はじめの1週間位は猫ミルクや液体の高栄養の物をシリンジであげていました。
    2週間後にまた診てもらう予定になっていたのですが、便秘でずっとわめいていいたので、輸液と摘便をしてもらいAD缶をシリンジで給餌してもらいました。
    翌日今度は下痢になり、トイレでも立っている事が出来ずに横たわったまま便をしていました。
    次の日の深夜に呼吸状態を見るためにブランケットをめくったら、瞳孔も開いていて前足が痙攣していました。
    手を握ってあげていたのですが、数分で余り苦しまずに大きく呼吸をして亡くなりました。
    自分も変化に気づきながらスルーしてしまった事を後悔しています。
    治療をした事により腎臓が悪化するのも怖かったのもあります。
    まだ普通に餌を欲しがっている間に治療を開始して、YD缶を早めに与えれば良くなったかもしれないなと思います。
    恐らく餌を食べなくなった時点で燃え尽きていたのかもしれません。
    なのでもう栄養を受け付けない体になっていたのだと思います。
    お写真を見ると家の猫と同じ様に穏やかな顔をされますね。
    私も飼い主バカですが、むちゃくちゃ可愛くて人懐っこくて、人間に警戒心が無く、ひょうきんで甘ったれで大好きでした。
    まだ三毛姉妹と母猫はいますが、この子の変わりはいません。
    この子独特の臭いを嗅ぎたいです。

    • ohraka より:

      にゃんたま様

      おーらかです。
      コメントありがとうございました。

      猫様を亡くされたばかり,しかも一昨日。
      さらに昨年,弟猫様も亡くされたとは,
      どれほど辛いお気持ちの中におられるのか,
      胸中お察しいたします。
      心からお悔やみ申し上げます。

      うちは亡くなってから2か月ちょっと経ちましたが,
      愛猫がいなくなった喪失感は消えることがありません。
      愛猫のベッドがあった空間についつい目が行きますし,
      愛猫がお布団に入ってきた時にいつもいた側を空けて,
      今でも少し端に寄って寝ています。

      あの時にああしていれば,とか
      あの時のあれがいけなかったのかも,とか,
      悔やむ気持ちも際限なく続きますよね。
      私もそうでした。
      もっと早く専門病院にかかっていれば,
      大腸腺癌の治療もできたかもしれないのにと,
      愛猫に懺悔・懺悔です。

      そして私もちょいちょい治療費用のことが頭をよぎり,
      自己嫌悪に陥ったりしていました。
      にゃんたま様だけじゃないです!

      これは自分に向けての言葉でもありますが,
      にゃんたま様が,亡くなった猫様のことを心から愛し,
      大切にされてきたのは,ちゃんとご本人に伝わっていると思います。
      「むちゃくちゃ可愛くて人懐っこくて、人間に警戒心が無く、
      ひょうきんで甘ったれな子」が,
      にゃんたま様にとって,可愛くないはずないですものね。

      私もうちの愛猫の匂いが大好きでした。
      横になっている時を狙って、お腹に顔をうずめて、
      クンクンいっぱいさせてもらっていました。

      にゃんたま様の猫様は17歳,
      うちの愛猫は18歳,
      どちらも平均寿命より長生きしてくれました。
      愛された幸せをかみしめながら旅立ってくれたと信じましょう!
      私はそう信じています。

      亡くなった人のことをたくさん話したり,思い出すのは,
      良い供養になるそうです。
      うちもひと足先に旅立った妹猫がいるので,
      姉妹が若かった頃に,私を悩ませ続けた夜中の大運動会を
      今頃あっちでやってるのだろうと想像したりして,
      思い出に浸る日々を過ごしています。

      お互いに,悲しみは癒えないとは思いますが,
      楽しかった愛の日々を心の支えにしていければと思います。

      猫様のご冥福を心よりお祈りしております。

      おーらか

      • にゃんたま より:

        おーらか様

        こんばんは。先日はコメントへのご返信有り難うございました。

        昨日旅立ちました。

        おーらか様のコメントで大分心が救われました。

        皆さんも同じ様な思いをされて乗り越えてらっしゃいますので、自分も良い思い出になるように乗り越えたいです。

        またブログにコメントさせていただくかもしれませんが、その時は宜しくお願い致します!

        • ohraka より:

          にゃんたま様

          コメントありがとうございます。
          こちらこそ、よろしくお願い申し上げます。

          悲しみは癒えませんし、もちろん忘れることなどないですが、
          ふさぎこむより、楽しかった日々をたくさん思い出しながら、
          お互いにがんばりましょうね。

          おーらか

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