クセになるカレー:お酢たっぷりポーク・ヴィンダルー(レシピ付き)

料理

今や日本はカレー大国で、多様化したこだわりカレーがあふれています。
たとえば簡単に市販のルーを使うという方でさえ、2種類のルーを混ぜるなどの工夫をされている方がたくさんおられますよね。そして、おそらくどのカレーにも中毒性というか、「またあれが食べたい」と思わせる魅力があると思います。

私自身、日本のカレーが大好きですから、それらを押しのけてこれが一番!と言うつもりはありませんが、私にとっては無くてはならないカレーがあります。

これしか受け付けない日がある、替えがきかないカレー

お酢たっぷりのカレー、ポーク・ヴィンダルーです。
普段は色々なカレーを食べているけれど、確実にこれしか受け付けない日がある「替えがきかない」カレー、それがポーク・ヴィンダルーなんです。
煮込みに時間はかかりますが、作り方は簡単で冷凍保存もできますのでぜひ作ってみてください。

ポーク・ヴィンダルーはイギリスで買ったインド料理本で見つけた料理です。私がイギリスに住んでいたのは20年以上前のことですが、長くイギリスの植民地だったせいか、イギリスにはインド料理店が多数あり、ほぼ例外なく美味しかった印象があります。だから、イギリスで出版されるインド料理本は信頼できると思っていました。

たっぷり200ccのお酢を使います

1カップのお酢に加え、大量のニンニク、ショウガでかなりガツンとくるカレーに違いないと思ったら、意外や意外、長時間煮込んだ後のお酢はまろやかに変化し、何かの味が突出することなく、全体に統一感のとれた食欲をそそる仕上がり。もちろんかなり酸っぱさはありますが、角のない酸っぱさで、初めて作った時以降、定期的に無性に食べたくなる味になりました。
酸っぱさ加減は自分で調整できるので、初めて作る方はカップ1/2ぐらいからスタートするのが良いかもしれません。

その時のインド料理本のレシピは、色々なスパイスを用意して炒めて粉末状にひいてと、かなり面倒な内容でしたが、それは真にカレーとスパイスを追究する方々にお任せすることとし、私は簡単にガラムマサラとカレー粉だけを使います。ここでは、初めて出会った時以来、分量や手順をあれこれアレンジして到達した簡単レシピを公開したいと思います。

<材料>

(※5人分程度)
豚肉のかたまり 500g 3cm角程度に切る
玉ねぎ 2個 みじん切り
ニンジン 1本 みじん切り
セロリ 小1本 みじん切り
お酢 200cc (相当酸っぱいので、初めて作る時は100ccぐらいから試すのがおすすめ)
カレー粉 大さじ山盛り1
ガラムマサラ 大さじ山盛り1
唐辛子 大さじ山盛り1 (辛さはお好みで調整)
塩 小さじ1
ニンニク 5片 みじん切り
ショウガ 5cm程度のかたまり みじん切り
トマト缶 1缶 (400g)
砂糖 大さじ1(味見をしながら追加)

<作り方>


・豚肉、カレー粉、ガラムマサラ、唐辛子、塩、ニンニク、ショウガ、お酢1/4分量(50cc)をよく混ぜ合わせたら、一晩冷蔵庫で休ませる (これだけでめちゃくちゃいい匂い)。

・玉ねぎ、ニンジン、セロリをじっくりと弱火で炒める (今回はミートソースを作った時に多めに炒めておいたものを使いました)

・漬け込んだお肉を加えて(汁気も全部)、火が通るまでさらに炒める 
  ※火力が強いとお肉が硬くなるので、火力は中弱火ぐらいでゆっくりと。

・トマト缶、残りのお酢(150cc)を加える。缶に残ったトマトを使い切るためにお水100ccぐらいを缶に入れてすすぎ、それも加えて加熱する。

・水分が抜けるようにフタはせず、弱火でじっくりと、お肉がほろほろになるまで煮詰める (2時間ぐらい)

・味見をして、酸味が強すぎると思ったら、加減をしながら砂糖を加える。でも絶対に入れすぎないで。甘さを感じるほどは多すぎ。最大でも大さじ1程度。
酸辣湯麺を美味しく食べる人なら、このお酢の分量で大丈夫だと思いますが、酸っぱいと感じる人は、少しお酢の量を減らすといいかもしれません。

・お酢のおかげで減塩できます。味見をして足りないと思ったら塩を加える。

※お弁当にも入れやすいように、私はペースト状になるまで煮詰めますが、おそらくインドのヴィンダル―は水分をもう少し残して仕上げてたように思います。そこはお好みで。

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